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久々の学長日記です。

『平成のちゃかぽんー有斐斎弘道館 茶の湯歳時記ー』
この素敵な書籍のあとがきに、
京都カラスマ大学のサークル「皐月会」
名を記していただきました。

京都の御所西にある「有斐斎弘道館」は
現代の学問所として再生・継続を目指す、日本家屋。
高級マンションが建ち並ぶエリアに、
今もぽっかりと時間が止まったように存在している
この稀有な建物とお庭は、
これまでに幾度となく取り壊し計画があったのに、
その度、保存を強く望む人や企業の英断と努力により
奇跡的に守られてきた場所です。

そして2009年以降、
この場所の再生に取り組んでいらっしゃるのは
有職菓子司老松の主人であり茶人でもある
太田宗達さんと、館長の濱崎加奈子さん。

太田さん直筆の題字が軽やかに踊る
「平成のちゃかぽん」には、
「有斐斎弘道館」で行われた茶会の数々が、
美しい写真と、謎解きのような解説文で
紹介されています。

「ちゃかぽん」とは、「茶・歌・能」のこと。
ちゃ(茶)は、茶会、茶の湯。
か(歌)は、和歌。
ぽん(能)は、鼓の音を指して、能楽。
幕末の大老、井伊直弼のあだ名でもあったそう。

現代に「ちゃかぽん」の教養と知恵をもう一度、
というのが有斐斎弘道館再生の軸足なのです。

おっと、説明が長くなりました。

私自身がこの場所のことを知り、
訪れたのは2009年より前のことなのですが、
京都カラスマ大学としてご縁ができたのは、
2012年と2013年に行ったこちらの授業。


京都、こっとうさんぽのススメ
ー 古いものの見方・愛で方・つき合い方 ー
http://karasuma.univnet.jp/subjects/detail/163


新春! すごろく de iPS細胞
~遊びから覗いてみる、再生医療の未来~
http://karasuma.univnet.jp/subjects/detail/175

普段貸し館利用を受け入れておられない
有斐斎弘道館の一間をお借りした贅沢な授業。
しかも、十分な謝礼をお支払いすることができないため
授業コーディネイターが「庭の草引きをします」と
文字通り「体で払う」ことをお約束したのが始まりでした。

そして、2015年にやっと実現したのがこの授業。

さわやかな皐月の朝に茶庭の草ひき!
〜眺めるだけでない、茶庭の密かな愉しみ方〜

http://karasuma.univnet.jp/subjects/detail/227

京都カラスマ大学を受講してくださる方には
「京都が好き」「文化的なものが好き」
「京都の名所を巡るのが好き」
という方がたくさんいらっしゃいます。

そんな受講生とボランティアスタッフたちが、
庭を「見る側」から「守る側」へ
視点を変え、アクションを起こしたのが
京都カラスマ大学のサークル活動「皐月会」です。

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カラスマ大学スタッフのかなっぺが中心となり、
毎月1回、有斐斎弘道館の茶庭の草ひきをしています。

一説によると「草ひき」は関西弁らしく、
「草抜き」「草むしり」のほうが一般的なようですが、
よい苔の間の悪い苔をピンセットで捉える、、、
皐月会が行っているのはそんな細々とした作業なので、
弘道館の茶庭には、「草ひき」がぴったり。

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内緒ですが、時折ちゃっかり
活動後にほっこり、お茶とお菓子をいただいている?
との噂も、あったり、なかったり。笑。

皐月会、という名の通り、
5月に始まったこのサークル活動も、
ちょうど2年。
庭を見下ろすすぐ隣のマンションからの参加、
わざわざ東京からの参加と、
メンバーも多様になってきました。

世に「朝活」数多くあれど、
世界でここにしかない、
オンリーワン、ナンバーワンの
誇るべき朝活だと思っています。

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開催日の確認、参加表明はこちらから
どなたでも参加できますが、
何と言ってもとても大切に育まれている場所なので、
事前に「行きます」とひとこと連絡くださいね。


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