京都カラスマ大学

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授業詳細

【文化】

京都、こっとうさんぽのススメ ー 古いものの見方・愛で方・つき合い方 ー

2012年09月22日(土) 10時00分 ~ 12時00分    教室:有斐斎 弘道館(ゆうひさい こうどうかん)
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※1:本授業の抽選は9月17日(月)に行います。抽選予約受付は9月17日(月)20時までです。
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、9月19日(水)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※ 当日、テキスト代(『京都こっとうさんぽ』沢田眉香子・山口紀子著)として、ひとり1,500円をちょうだいします。できるだけ釣り銭のいらないようにご用意願います。
※もしみなさんがお持ちでお気に入りの「こっとう」があれば、おひとつお持ちください。授業の後半で先生や参加者の皆さんと一緒にその魅力を味わいましょう(鑑定はいたしません!笑)
雲の上のお宝ではなく、生活で気軽に使える古いものを、骨董ではなく「こっとう」と呼び、
こっとうを気軽に楽しく生活に取り入れるためのヒントをご紹介する授業です。

先生は、北野天満宮のご近所で「こっとう画餅洞(わひんどう)」を営む服部元昭さんと、
ガイドブック『京都こっとうさんぽ』の著者の一人である沢田眉香子さん。

お二人のナビゲートで、まずはこっとうの「歴史」や「種類」「見方」など、
基礎知識のお勉強を駆け足でスタート。

後半は、いざ実践編へ!

うつわや民具、仏具、ガラクタなど……。
先生が、持ってきてくださるものの中には
用途不明なものや、錆びたり欠けてしまったものたちも。
でも、これが「こっとう」。その姿もまた一興です。

いろいろなこっとうが歩んできたストーリーに耳を傾け、
実際に触れたり、眺めたりしながら古いものがもつ味わいを感じ、
生活に取り入れるアイデアを考えてみましょう。

会場は、明治~昭和初期の美しい数寄屋建築と庭園を今に残す「弘道館(こうどうかん)」。
ここは、儒者・皆川淇園が創立した学問所であったといわれる場所。
歴史ある佇まいはもちろん、
美しいお庭やお茶室もある素晴らしい空間です。
ぜひ、空間自体も素敵な「こっとう」として楽しみましょう。

もう、骨董なんてコワくない!
今日から楽しい “こっとう生活” の始まりです。


【当日の流れ】
9:40     受付開始
10:00~10:45 講義編 「こっとうとは何ぞや? 超カンタン骨董史講座」
10:45~10:50 休憩
10:50~11:40 実践編 「こっとうアレコレ。いろんな種類に触れてみよう」
11:40~11:50 質問タイム
11:50~12:00 アンケート記入後、解散


(授業コーディネーター/ヤマグチノリコ)


【注意事項】
※ 当日、テキスト代(『京都こっとうさんぽ』沢田眉香子・山口紀子著)として、ひとり1,500円をちょうだいします。できるだけ釣り銭のいらないようにご用意願います。
※もしみなさんがお持ちでお気に入りの「こっとう」があれば、おひとつお持ちください。授業の後半で先生や参加者の皆さんと一緒にその魅力を味わいましょう(鑑定はいたしません!)

服部元昭 / こっとう画餅洞 店主

1974年京都市生まれ。2003年に共同経営者の朝日久恵さんと一日限定のこっとう店を出店したのをきっかけに、画餅洞を開店。

沢田眉香子 / 編集・著述業

1966年生まれ。京阪神エルマガジン社で『Lmagazine』編集長を経て独立。京都を拠点に活動。著書に『京都うつわさんぽ』(光村推古書院)。共著に『京都こっとうさんぽ』(同左)。『Meets Regional』で「こっとう男子」、「あまから手帖」で「ニッポンのうつわ手引き」、産経新聞で「うつわ通になる」を連載中。

今回の教室:有斐斎 弘道館(ゆうひさい こうどうかん)

住所:住所:京都市上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524−1
電話:075-441-6662
※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願いいたします。授業内容につきましては、京都カラスマ大学までお尋ねください。
当日の連絡先:080-6177-0775

最寄り駅:京都市営地下鉄烏丸線「今出川」または「丸太町」駅下車、徒歩8分。烏丸通の上長者町通(KBS京都の北東角)を西に入り、一筋目を越えて北側。
(ブライトンホテルから来られる場合は、ホテル正面から南へ、一筋目を東に入った北側)
地図を見る

江戸期の京都を代表する儒者、皆川淇園が創立した学問所「弘道館」の址地とされる敷地に建てられた明治~昭和初期の数寄屋建築。日本の伝統に織り込まれた深い知恵や美への精神性を未来に伝え、新しい知恵を紡ぎ出すための文化の育成機関となるべく、茶道や今様など日本文化に関する講座やイベントを積極的に開催している。



<バリアフリーに関して>
教室はバリアフリーではありません。靴を脱いで、畳座敷に上がっていただきます。ご来場の際は、お手数ではございますが、事前に京都カラスマ大学事務局までご連絡ください。当日スタッフが対応させていただきます。京都カラスマ大学事務局(karasuma@univnet.jp)

レポートタイトル:“見立て”で広がる こっとうとわたしの、新しい生活

秋晴れの朝、打ち水された露地を通り、生徒のみなさんが集まりました。

「こっとうさんぽ」の教室は、「有斐斎 弘道館」。京都御所の西に静かに広がり、明治~昭和初期の美しい数寄屋建築と庭園を今に残しています。

はじめに、館主の太田達さんより詳しくお話を伺いました。

「弘道館」の名は、かつてこの地に存在した、江戸中期の儒者・皆川淇園(みながわ・きえん)が1806年に創立した「学問所」にちなみます。
皆川淇園は「開物学」という難解な学問を創始しただけでなく、曾我蕭白を見出したり、誰もが知っているあの「漢委奴国王」の金印の鑑定、そして英語もできたという博識かつ風流な人だったそうです。その名は全国に轟き、3回忌には3千人が並んだといわれています。
3年前、この場所にマンション計画が立ち上がったとき、ここを保存する活動が始まり、今では「現代の学問所」として、講座やお茶会、現代アートの展覧会など新たな文化の発信地として活用されています。

この素敵な空間で、ちょっと背筋をのばして「こっとうさんぽ」の始まりです。

まず、沢田眉香子先生が著書『京都こっとうさんぽ』をつくるきっかけのお話から。

もともとは“こっとう素人”だった沢田さん。骨董店を営む若い人(=こっとう男子)が増えたことに注目し、「なぜ若い人が古いものに魅かれるのか」を取材する中で、「自分の目線で楽しむ」「自分なりの古いものの見方をする」ことがトレンドだとわかり、「骨董」を「こっとう」と呼ぶことで「こっとうと自分たちの距離をもっと身近にしたい」という思いになったそうです。

そしてもうひとりの先生、「こっとう画餅洞(わひんどう)」を営む服部元昭さん。

服部さんももちろん、こっとう男子のひとりです。作家を志していた文学青年が、こっとう屋の店主になったいきさつは?

きっかけは、北野天満宮の骨董市(天神さん)で、明治時代の印判(プリント)のお皿と出会ったことでした。簡単に手を出せないと思っていた骨董が、何百円という単位で売られていることにびっくり。面白いと感じて本で調べ始めます。

そして天神さんや関西の骨董屋めぐりがスタート。

はじめは“欠けているもの”ばかり買うようになったそう。もちろん安いですし、そこに味わいを感じたと同時に、直すことで愛着も増したと言います。そこから金継ぎの技術を修得し、古物商を取得されたそうです。

先生のお話で、こっとうは決して“買えないもの”ではない、とわかったところで、次はこっとうを楽しむ方法についてです。

服部さんが持ってこられたこっとうを囲んでの実践編です。

染付のお皿、お猪口、小さな仏像、ガラスのカップ、お盆…キズやヒビ、錆びてたり欠けてたり、金継ぎがしてあったり。中には用途がよくわからないものも。そして時代もさまざま。なんと縄文土器まで!それらを実際に触って、眺めてみます。

服部さん流のこっとうの楽しみ方。それは、用途の転換=“見立て”です。
いつの時代のものか、何に使うのかを知らなくてもOK!まずは、まっさらな目で見てみる。するとグッと自由度が広がり、新しい発見ができるのです。

例えば、細長くて先が円形になっている“江戸時代の鍵”はちょっと手を加えて一輪挿しに。錆がまた、いい味を醸し出します。
友禅職人が使った円すい形の“糊置(のりおき)”は、飾っただけでオブジェにもなるし、指輪を置けばアクセサリースタンドに大変身!

切り込みの痕が溝になるほど使い込まれている“だるまの木型”は、なんともほっとする表情でいつまでも眺めていたいほど。

そして面白かったのが、壁にかければまるで抽象画かと思うような、四角い台。これはなんと、漆職人が刷毛で漆の量を調節するために使ったお盆です。幾重にもなった漆が、芸術作品のように見える不思議。

古いものをどう楽しく生活に生かすかを、アタマとセンスを使って考えてみる。そうしてみれば、キズもヒビも欠けもかわいらしくいとおしく、そして楽しくなるのです。それが日本人の美意識でもあると、服部さんはおっしゃいます。

こうなれば、すぐにでもこっとう屋さんを訪ねたくなりますね!
そこでこっとう屋さんでのマナーと付き合い方をおしえていただきました。

こっとうを見るときは、指輪や時計を外すこと。触ってよいかをまず確認し、両手でなるべく低く持つこと。
自分のほしいものを伝えてみるのもよいし、自分の直感を信じてみるのもいいでしょう。こっとうは“出会い”も大切なのです。

でも、なにを選んだらよいか迷ったら、“はじめてのこっとう”は「口に触れるもの」がおススメだそうです。お猪口やコップなど、使う時間の長いものを選べば、質感が身に入り、使っているうちに物が教えてくれるようになるそうです。

新しいこっとうの見方に、生徒さんたちは驚いたり感心したり。そして新しい使い方を発見したり。それぞれが、自分なりの味わい方を見つけるきっかけができたのではないでしょうか。

いつもの生活にこっとうがプラスされることで、ちょっと新しい生活が始まりそうな予感です!!

(サポートスタッフ:橋爪さおり)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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定 員 :25人
参加対象:どなたでも