京都カラスマ大学

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授業詳細

【日本文化】

【午後の部】400年の歴史、教科書には載ってない〈伝統×さいご〉+〈漆×ing〉のヨモヤマ話(放課後活動付)

2017年08月26日(土) 14時45分 ~ 17時00分    教室:龍谷大学 龍谷ミュージアム
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※1:本授業の抽選は8月10日(木)に行います。抽選予約受付は8月10日(木)20時までです。
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、8月24日(木)20時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:当日、ミュージアム入館料として「おひとり500円」をいただきます。釣り銭なきようご用意ください。
※4:こちらは、【午後の部】(放課後活動付き)です。


わたしたちが暮らす古の都、京都には、
連綿と受け継がれる文化が沢山あります。

たとえば伝統芸能、たとえば伝統工芸。

でもよく考えてみると、
映画館に行くように気軽に観に行く
芸能ってありますか?
普段使いの日用品やキッチンツールに
工芸モノってありますか?

娯楽やモノに溢れている現代の暮らしも、
「伝統(ホニャララ)」と言われると、
少し距離を置いてしまう、、、
という人って、僕だけじゃないはずです。
そこで今回は、
そんな「高嶺の花」のような
イメージのある「伝統工芸」を、
少し別角度から見てみたいと思います。

フューチャーするのは漆器。

教室は、西本願寺前の門前町で開催される展覧会です。
先生は、この展覧会を企画した、
京都漆器青年会のみなさん。工芸の若き担い手です。
展覧会のタイトルは「いつか、さいごの一杯」。
少しドキッとするような展覧会名ですが、
そこには十人十色の未来に向かう物語の綴られた、
ほかに替えの効かない漆器が一堂に会します。



いつもは縁遠そうな「伝統(ホニャララ)」も、
「自分にとっての逸品」「自分だけの価値感」
というフィルターをかけて眺めると、
きっと、何か違うものが見えてくるはず。

そして後半は、
ミュージアムツアーに出発します。
木田館長によるミニレクチャーで、
仏教美術に対する理解を深めてから
みんなでツアーに出発しましょう。

400年もの長きに渡って
人から人へ文化が伝播される
ここ西本願寺前の門前町で、
見て、聞いて、考えて、感じる一日。

午後の部は放課後活動のおたのしみがあります。

新内三味線やアコースティックバンドの音楽ライブ、
アラサー僧侶と「お寺でほろ酔い般若湯」と
盛りだくさんなまちづくりイベント
「門前町まちかどコンサート」へ繰り出しましょう♪


【当日の流れ】
14:30 受付開始@和泉屋旅館
14:45 始まりのあいさつ
15:00 龍谷ミュージアムに移動
15:30 京都漆器青年会メンバーによるギャラリートーク
16:00 木田館長のミニレクチャーと、ミュージアムツアー
17:00 アンケート記入後、解散
(放課後:自由参加)
17:00 門前町まちかどコンサート
    (出演:細野桜子、堀越日向子 新内三味線@山本亀太郎商店)
18:00 (出演:実験6号ライダー アコースティックバン@丸三仏壇店西)
18:30 アラサー僧侶と般若湯で一杯。裃を脱ぎましょう@一念寺


(授業コーディネイター:木村英一(門前町まちかどコンサート実行委員会))

京都漆器青年会 /

京都漆器工芸協同組合の下部組織で、京漆器に関わる45歳迄の製造者、販売者、資材製造販売者が加入する任意団体。作品展、商品開発、研修会等、様々な活動の企画・実施をとおして、会員の資質向上を目指し、京漆器の普及に精力的に取り組む。2007年より会員のみを対象としていた「うるおい漆展」を公募展として開催。若手作り手のネットワーク構築を進める。

木田知生 / 龍谷大学 龍谷ミュージアム館長

2015年4月より「龍谷大学 龍谷ミュージアム」館長に就任。中国近世史の研究を専門とし、著書「司馬光とその時代(中国史人物選)」や共同執筆「中国人物列伝Ⅰ~Ⅳ」などの中国近世についての書籍を出版する。1998年4月より龍谷大学文学部教授に就き、教壇と龍谷ミュージアムの重職を担っている。

今回の教室:龍谷大学 龍谷ミュージアム

住所:京都市下京区堀川通正面下ル(西本願寺前)
TEL:075-351-2500
※授業内容につきましては、京都カラスマ大学(080-6177-0775)までお尋ねください。

最寄り駅:市バス「西本願寺前」下車徒歩2分、「七条堀川」下車徒歩3分。地下鉄烏丸線「五条駅」下車徒歩10分。

<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計です。安心してご来場ください。また、当日スタッフが対応させていただきます。京都カラスマ大学事務局(karasuma@univnet.jp)

地図を見る

西本願寺の御影堂門前に2011年に開館した、日本初の仏教総合博物館。龍谷大学の創立370周年事業の一環として、親鸞の750回忌にあたる2011年4月5日に開館。 3階展示室のテーマは「日本の仏教」で、龍谷大学が所蔵する国宝・重文を含む仏教関連作品を公開する。 2階展示室のテーマは「アジアの仏教」で、大谷探検隊のコレクションのほか、NHKの協力により新疆ウイグル自治区トルファンにある「ベゼクリク石窟寺院 第15号窟の回廊」を原寸大で再現展示する。

レポートタイトル:身近にあるけどよく知らない「漆器」と「仏教」

漆器の展覧会のタイトルは「いつか、さいごの一杯」。
自分の寿命の尽きるときに、最後の食事・お酒・好きなものを楽しむための器、というテーマの展覧会でした。なかなかずっしりと大きな課題に、京都漆器青年会という若手の職人集団が取り組み、1人1つずつの器に、込められた思いやアイデアの源を文章にして添えてありました。

はじめに、コーディネーターの木村さんから「器を見る前に、文章を読んでください」とのアドバイス。内容はかなり個性的で、山の話、家族、お相撲さん、金メダル…、重いテーマを突き抜けたような、不思議な軽やかさがありましたが、芯にはやっぱり、日々塗っては研ぎを繰り返す実直な職人さんの、ブレない漆への愛があるようでした。文章を読んだ後に器を見ると、そこに作った人の人間味が感じられるような気がしました。ほとんどの作品は触ることができたので、技法など想像しながら凸凹を指で調べていると、後ろから職人さんたちが声をかけて説明してくださいしました。

ギャラリーの中で、プロジェクターで流されていた漆掻き(漆の木から樹液を取り出す工程)の映像もとても興味深く、漆の植林の方法や、漆の精製方法など知らないことばかり。椅子に座って貴重な映像を眺めていると、衝立の奥からキリリとした和装の男性が「振る舞い抹茶」を運んでくださいました。その器も、一つ一つが凝った造りの漆器や陶器でした。

そうこうしているうちに、楽しみにしていたギャラリートークが始まります。
話し手は、京都で漆塗りをされている石川漆工房の石川さんです。石川さんは京都漆器青年会の会員で、作品も展示されていす。お祖父様は京都で呂色(ろいろ:漆塗りの最終工程)職人をされていたそうですが、ご自身は普通大学を卒業し、CM作りなどの映像のお仕事をされていたという経歴の方でした。

日本の漆器の産地を比較してみると、京都には大きい漆工房は少ないとのこと。同じ型を大量生産する山中塗りや輪島塗りとは作り方が違い、京都は受注生産のオーダーメイドが多いのだそうです。町衆にお茶文化を知る人が多く、一品ずつお茶道具を注文することに抵抗がないからとのことでした。

ギャラリーの中で実際の作品を手に取りながら、「これは'塗りたて'で止めているもの。これは刷毛目をわざと残して魅せているもの。パラパラと色漆を塗って、上から黒漆を塗って、研出しをしたもの」と、次々と技法を紹介してもらいました。

漆塗りの工程説明も、各工程の見本を見せてもらいながら、下塗り、上塗り、呂色仕上げというように順を追って教えてもらいました。今は1人の職人さんが全工程通すことも多いですが、昔は4つくらいの工程に分かれての分業制だったそうです。

漆塗りの上手下手というのは、「研ぐ(研磨する)とき、微差に気付けるかどうか」なのだそうです。研ぎすぎてはだめ。でも、平らにならないとだめ。若い職人さんは自信のなさから上塗りの仕事を避けがちですが、下塗りにも技術が必要で、下塗りが下手だと上塗りだけではカバーしきれないこともあるとのことでした。

なんだか難しい印象のある漆ですが、幅広い技法の中で、素人にもできる漆塗りというのを教えてもらいました。摺漆(すりうるし)や金継(きんつぎ)です。摺漆は、木地に薄く漆を擦り込む方法で、飴色に透けて仕上がります。「金継も、キットがあるくらいだから気軽に始められますよ」とのことでした。

さて、漆器の展覧会の後は、仏教美術の博物館の見学。
「龍谷ミュージアム」は、西本願寺の御影堂門前にある日本初の仏教総合博物館です。
2階展示室にはインドや朝鮮、中国など「アジアの仏教」、3階は「日本の仏教」に関する仏像、掛け軸、装飾品などが展示してあります。館長の木田さんに案内していただいたのですが、優しい雰囲気の方で、学生からの質問にも気軽に答えてくださいました。

見学の最後に、博物館内にあるシアターのような場所で、見応えのある映像作品「ベゼクリク石窟寺院 第15号窟の回廊」を鑑賞しました。これはNHKの協力により、新疆ウイグル自治区トルファンにあるベゼクリク石窟寺院の回廊をCGで原寸大に再現したもの。遠い昔に現地から剥がされ、世界各地に散らばってしまった壁画を資料を集めてつなぎ合わせ、精密な補彩をほどこして仕上げてあります。バラバラの壁画をつなぎ合わせる工程や、細部の文様の解釈などが分かりやすく紹介されていました。

美しい寺院の壁画の映像が終わると、スクリーンが巻き上げられ、その背後の大きな窓ごしに西本願寺を眺めることができました。上から見下ろす御影堂の眺めは壮大で、「この部屋でも、いつか何かイベントをやりたいんですよ」と話される木田館長の、次の企画が今から楽しみになりました。

こうして仏教美術に対する理解を深めたあと、自由参加での放課後活動がありました。近所の数珠屋さんでの三味線コンサート、仏壇屋さんでのアコースティックコンサート、一念寺というお寺さんでの「お寺でほろ酔い般若湯」と盛りだくさんな内容。中でも、漆職人さんとアコースティックバンドのメンバーとアラサー僧侶の皆さんとの打ち上げ的な般若湯(飲み会)はとても面白かったです。伝統文化とか宗教って一見難しそうですが、こうして出会ってみれば、意外と簡単に理解できることもあるように思いました。漆や仏教がもっと身近に感じられるようになれば、という先生方の気持ちの伝わる、素敵な授業なのでした。

レポート:あっこ 写真:やまち

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レポートUP
カテゴリ:【日本文化】
定 員 :15人
参加対象:どなたでも