京都カラスマ大学

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授業詳細

【図工】

ずっと大切にしたいもの作り~銀で作る菓子楊枝編~

2009年07月25日(土) 13時30分 ~ 16時00分    教室:彫金 アトリエラルジャン
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※本授業は先着順でお申し込みいただいておりましたが、7月10日のシステムトラブルにより、お申込みいただいた方のお名前、受付データを消失してしまいました。19日(日曜日)まで申込受付が完了している方(先着受付完了メールが京都カラスマ大学より届いてる方)を優先して再受付させていただきました。
確認後、キャンセルがありましたら、お申し込みを再開させていただきます。
銀、金、銅、プラチナ・・・。
古くから世界各国でさまざまな金属が使われています。
京都でも茶具や武具としてだけでなく、お寺や神社などで多くの金属が使われてきました。手作りだからこそ作りえることの出来る細かな手作業の金属工芸は、大量生産では味わえない伝統や技術、美しさがあり、長い間大切に受け継がれてきました。

今回の授業では金属の中でも扱いやすく、古くから多くの人に愛されている銀について学び、黒文字とも呼ばれる和菓子用の菓子楊枝を作っていただきます。

銀を叩いて、なまして、削るというたくさんの工程をおこないながら一人一つを制作。

磨きあげて出来上がった作品をお互いに発表してもらいます。

それぞれ個性に合わせて少しずつ出来上がりが違うところも手作りのよさ。
最後に自分の作品を使い、ディスカッションしながら和菓子をいただきましょう。


自分で作ることにより知ることが出来るもの作りの魅力。
ものを大切にする心。

普段では体験することのない金属加工の世界を体験してみませんか?


【授業の流れ】

13:30 先生・生徒さん自己紹介
14:45 レクチャー(金属と銀製品について)
14:00 菓子楊枝制作
15:45 制作した菓子楊枝で和菓子をいただきながら、感想の発表・質疑応答
16:00 終了

16:00-17:00 放課後 ※4         


【注意事項】

※1:当日は授業で制作する菓子楊枝代の材料費と、和菓子代が含まれた「2,000円」を頂戴いたします。作品は当日にお持ち帰りいただきます。
※2:当日はガスバーナーや、やすりを使って制作しますので、多少汚れても良い服装でお越し下さい。
※3:当日の材料などの準備のための、出欠確認は再受付をもって確認とさせていただきます。19日(日)までに再受付いただけない場合、キャンセル扱いとさせて頂きますのでご了承下さい。
※4:16時に授業は終了します。放課後は、各自の責任において続きの制作などのお時間にお使いいただけます。17時には全員退出をお願いします。

(授業コーディネーター 六渡 美咲子)

古川 伸弘 /

1946年生まれ。大学卒業後、家業である宝飾の加工の修業のため、宝石商に就職。退職後、父親の代から続く飾金の世界に入り、宝飾を製作や加工をおこなうと同時に、アトリエ・ラルジャンを主宰。現在も若者から教室歴40年のベテランまでを指導し、展示会などを定期的に行う。

今回の教室:彫金 アトリエラルジャン

住所:〒606-0816
京都市左京区下鴨松ノ木町58
電話:075-781-2544
( お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、京都カラスマ大学までお尋ねください。)
最寄り駅:■京都市バス「一本松駅」下車すぐ
バス停よりすぐの南側の点滅信号の西側 上に風見鶏がある緑の建物です。
地図を見る

レポートタイトル:ずっと大切にしたいもの作り~銀で作る菓子楊枝編~

菓子楊枝。
そんな言葉を耳にするといかにも京都らしさが頭をよぎります。

授業前、京都の町は豪雨によって雨の音でいっぱいになっていました。そんな中、生徒さんが教室に1人、また1人とやってきます。それはまるで少し雨宿りでもするかのようにどこかよそよそしく、そしてどこか不安げでした…。

今回の先生はこの教室の主人である古川 伸弘さん。そしてその助手を務めてくれたのが古川さんの奥さんでした。奥さんは授業前、色々な金属で加工された作品を私たちに見せてくれました。そしてそれらの作品にはその作品を作った人の個性がでるようで、
「大体、誰がどの作品を作ったのかはわかりますよ。」
と優しい笑顔で説明してくれました。

授業はまず古川さんの挨拶と彫金の説明から始まりました。そして
「文字で見ても楽しくないので早速やってみましょう!」
という掛け声のもと、一斉に生徒さんの指が動き出しました。

デザインを決めるという作業から、古川さんの奥さんが言っていた通り個性が出はじめます。慎重にデザインを決める人がいるのに対し、素早くデザインを決め次の作業へと入っていく人もいます。それぞれがそれぞれの歩調で歩んでいく過程にも先生である古川さんは笑顔で授業を進めていきました。
生徒さんもそういった中で初めに持っていた不安などが和らいでいき、授業に取り組む姿勢も変わっていったように感じました。

「手作りに失敗はないね。」
という古川さんの言葉通り、どの作品も目の輝きと一緒に、どんどんとキラキラした素晴らしい作品へと変わっていきます。しかし生徒さんにとってはもちろん初めての作業ばかり。そう簡単に自分が思うようにはうまくいかず、てこずる場面もありました。しかし先生の
「まずは理想通りじゃなくてもいいので、自分の納得のいく作品を作りましょう!」
という言葉から生徒さんのやる気も自分の作品へと思いに焦点が向きはじめ、自分らしいものへと取り組み方も更に変わっていきました。

そうした中でたとえ自分が思うようにいかない場合でも生徒さんは、
「うまくいかないんですよねぇ…。」
という消極的な言葉から
「この部分をもっと丸くしたいんです!」
といった積極的な言葉へと変わっていきました。
この変化はこうした先生の技術的な部分と合わせて、心のアドバイスを生徒さんに伝えていた結果生まれたものだったように思います。

時々こぼれる素敵な笑い声のもと、デザインを決め、銀のプレートを削り、やすりをかける工程を進めていきます。初めはどこかよそよそしかった雰囲気の教室も、作品を通じて隣の生徒さんと話すうちにとてもアットホームな雰囲気へと変わっていきました。
時には隣の生徒さん同士で教え合いながら楽しそうに作業を進める場面も見受けられ、そこはまさに学校のクラスそのものでした。

こうして約2時間の作業もあっという間に過ぎていき、それぞれの素晴らしい作品がどんどんと完成していきます。多くの作品が初めのデザインと異なっていたのも、自分らしく納得のいく作品に仕上がったことを物語っていました。やっと完成した作品を生徒さん同士で見せ合う瞬間、皆がすごく素敵な表情で生き生きと話している姿を見て、今回の授業を経て生徒さんがそれぞれに何かを感じとってもらえたのではないかと思いました。

こうして完成した菓子楊枝を使い、実際に和菓子をいただきました。
お菓子作りはあっても楊枝作りというのはなかなか無いものであり、生徒さんからも
「普段使っているものがどう出来ているのかを知れて良かったです。」
と沢山の笑顔を見れたひと時でした。
そんなわけで嬉しい学びの試食を美味しくいただいた後は、再び色々な形で時間を楽しみました。
放課後は手直しのため作業をする人や、お隣とおしゃべりをされる人など様々。

最後は誰もが笑顔をこぼしながら作品を手に取り、充実した時間を感じながら1人、また1人と教室から雨の上った京都の町へと帰っていかれました。そして帰っていくその表情はどこか京都の空と同じように晴れ晴れとしているようにも思えました。

(ボランティアスタッフ 酒井 直樹)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【図工】
定 員 :10人
参加対象:どなたでも