授業詳細
【環境】吉田山でキノコを探そう ~ 菌類から考える生態系~
2009年08月22日(土) 09時00分 ~
11時00分
教室:吉田山荘 真古館
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※1:本授業の抽選は8月10日(月)に行います。(抽選予約受付は8月10日(月)12時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、8月19日(水)0時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
この授業では、身近な里山に生えているきのこや、漢方薬で有名な冬虫夏草などについて学んだ後、実際に吉田山に上がってきのこ探しを行います。菌類を通して生態系における循環について学びます。※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、8月19日(水)0時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
きのこなんて、それほどたくさん生えていないと思うかもしれません。でも、地面から顔を出している傘と柄はきのこの体のほんの一部。地面の中では朽ちた木や枯れ葉の間に菌糸を張り巡らし、数平方メートルに渡って広がっていることもあるのです。そして菌糸の表面から分泌される酵素は有機物を分解し、自然界の物質循環において欠かすことのできない役割を担っています。
今回、吉田山麓の『吉田山荘』に併設するティサロン『真古館』にて、食用きのこと冬虫夏草の専門家である東勇太さんに菌類の生態についてお話いただき、実際に吉田山の山内できのこを探す旅に出ます。
東先生が個人的に一番魅力を感じるという冬虫夏草は昆虫から生えるきのこであり、漢方薬に使われることで有名ですが、実は、日本の里山にもその仲間がたくさん生えているのです。ふだん私たちが生活している身近なエリアにも、探してみれば意外に多種多様なきのこが生えていることに驚かれるのでないでしょうか。
きのこの寿命は? きのこは何を食べて生きている? きのこの二大グループ、子嚢菌と担子菌の違いって? といった疑問に答えていただき、菌類と友達になりましょう!
【授業の流れ】
09:00〜09:30 きのこおよび冬虫夏草に関するレクチャー
09:30〜09:40 先生に質問をぶつけてみる
09:40〜11:00 吉田山できのこを探す
【注意事項】
※1:当日の授業では、「真古館」でのコーヒー代として、お一人あたり「500円」を頂戴いたします。
※2:夏日の野外授業となります。山道を歩きやすい服装(スニーカーや長ズボン)でお越しください。日よけのつばのある帽子や虫除けスプレー、飲料水の持参も自己責任でお願いします。
(授業コーディネイター 手塚太郎)
東 勇太 / 京都大学大学院 農学研究科 森林生態学研究室 修士課程2回生
1984年 広島生まれ。京都大学大学院 農学研究科 地球環境科学専攻 森林生態学研究室 修士課程2回。食用きのこならびに冬虫夏草の採集が専門。きのこの多様性と地道な生き方をこよなく愛している。
今回の教室:吉田山荘 真古館
住所:〒606-8314
京都市左京区吉田下大路町59-1
電話:075-771-6125(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、京都カラスマ大学までお尋ねください。)
最寄りバス停:京都市バス 銀閣寺道
【教室までの行き方】
京都駅から: 5番系統/17番系統等に乗車して約40分、「銀閣寺道」停留所下車。
停留所の交差点(白川今出川)から今出川通りを西方向(銀閣寺と反対方向)に100m進み、神楽岡通りで左折(南下)。
500mほど直進し、道が細くなってからさらに100m進み、右側に見える大きな門が入り口です。
地図を見る
洛東に豊かな緑を残す吉田山。その山麓に立つ吉田山荘は昭和7年、昭和天皇の義理の弟君、東伏見宮家の別邸として建てられました。
「和」と「洋」の要素が見事に組み合わされた瀟洒かつ重厚な建築様式は昭和初期の優美さを今に伝えています。
料理旅館として京料理でのおもてなしの他、レトロな趣きのティーサロン、文化的なイベントの開催も行っております。
http://www.yoshidasanso.com
レポートタイトル:意外と知らないキノコの事実
秋の味覚といえば、キノコ。
そのまま食べても、ご飯と一緒に炊き込んでも、おいしい!
そんなキノコの“正体と一生”を学ぶのが今回の授業です。
実は私たちが食べている部分は、キノコの生殖器官であることを知っていましたか?
植物でいうと、お花の部分。キノコの本体は、とっても小さい菌糸なのです。
世界最大の生物もキノコ。キシメジ科のキノコ『オニナラタケ』の菌床は、総面積890万平方メートルだそうです。めちゃめちゃ大きいですね。
世界には、7.5万種のキノコがあると言われています。日本に生息しているのは、1.3万種。吉田山だけでも225種類。私たちが知っているキノコ以外にもたくさんの菌類が生きているんですね。
今回の先生は、京都大学大学院 農学研究科 森林生態学研究室 修士課程2回生の東先生。
教室は、昭和天皇の義理の弟君の別邸として建てられた由緒ある建造物、吉田山荘 真古館。
ゆったりと落ち着ける雰囲気の教室でドリンクをいただきながら、東先生の講義からスタートです。
初めて知るキノコの神秘に、真剣な表情でメモを取る人の姿もチラホラ。
講義では、グループ形式でのクイズも行なわれました。
この日はじめた会った人同士でワイワイ話したり、答えを考えたり、
正解発表のときは喜んだり悔しがったり。盛り上がりますね。
たとえば、こんなクイズが出たのです。
『菌を利用した食品は、ヨーグルト、パン、チーズ、酒、納豆、かつおぶしのどれでしょう?』
※答えは、このレポートの一番下にあります。
『正解数の多いグループには、景品プレゼント!』の予定が、
みなさん優秀で、4グループ中1位が3グループ…。
景品はみんなで分けました。ちなみに景品はお菓子の「きのこの山」★
キノコの授業ですからね(笑)。
キノコは、寄生・分解・共生のいずれかの方法で生きています。
分解では、高分子をバラバラにして低分子にする役割を担います。
菌類の持つ酵素でしか分解できない分子もあるそうです。
菌類と植物が共生した菌根もあります。菌類と共生することで、植物は栄養の吸収率が良くなります。植物の太い根では入り込めない狭い場所でも、菌糸なら到達できますからね。
ただし、菌根菌は栽培できません。栽培には生きた樹木が欠かせないからです。
3億年ほど前の菌類が少なかった時代に、現代の我々にとって貴重なものが生まれたという学説があります。当時誕生したと言われているのは、なんと石油と石炭。
菌類がいないと生態系は正常に機能しないほど、大切な役割を担っているのです。
キノコについて楽しく学んだ後は、いよいよ吉田山でのフィールドワーク。
雨天が心配された授業当日は、運よくほどよい曇りで気持ち良かったです。
フィールドワークでは、昆虫に寄生するキノコ『冬虫夏草』を探しに行きました。
東先生が持ってきてくれた標本には、昆虫の死がいから生え出ている様子がダイレクトに見えます。生徒のみなさんからは「わー、すごーい」「きもちわるーい」なんて声も(笑)。
冬虫夏草は、森の中の川辺といった湿気の多い場所に生息します。
地生型、朽木生型、気生型といったタイプがあり、探し方も異なるそうです。
世界で500種類、日本だけで200種類、吉田山には14種類の冬虫夏草がいます。
全長17cmの冬虫夏草もいますが、地面から見える部分はとーっても小さいので、ホフク前進するつもりで探していきます(笑)。
あらかじめ東先生が見つけてくれて矢印を立てている『坪』をめざしながら
みんなで吉田山をうろうろ。
「何かが見つかった」という声があれば、みんながぞろぞろ集まって覗き込む。
マイペースに動きながらみんなで学びを共有するフィールドワークは
あっという間に時間が過ぎるもの。
もっともっとキノコを探したい気持ちをこらえて、掘り出された冬虫夏草を片手にみんなで山を降りました。
クイズの答え⇒パン(酵母)、かつおぶし(カビ)、酒(カビと酵母)
※酵母とカビは、形の違いで分類するそうです。
(ボランティアスタッフ 原 芙佑子)

カテゴリ:【環境】
定 員 :20人
定 員 :20人
参加対象:自然が好きで、もっと知りたいと思っている方。事前知識は不要。







