授業詳細
【天文】太陽観測と宇宙天気予報 ~ 東山の天文台で学ぶ天文学の過去・現在・未来
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※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、12月23日(水)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
その記念すべき年に滑り込むように、12月の京都カラスマ大学では天文の授業を行います。
テーマは私たちにとってもっとも身近な星である「太陽」。
人間の目で見た太陽は白く輝く綺麗な球体をしていますが、紫外線やX線で見れば、
激しい爆発を繰り返す大変活動的な天体であることが分かります。
人類が宇宙に本格的に進出していく時代、これらの爆発によって生じる紫外線やX線の放出は
宇宙飛行士の命を脅かすため、太陽の活動を予測する「宇宙天気予報」が重要視されています。
コンピュータで太陽表面の変化を計算し、爆発のタイミングを予報する。
天文学は今、孤高の学問から人類の未来を担う研究分野へと変貌を遂げているのです。
12月の授業ではこの分野において活発に研究を行われている磯部洋明先生にお話いただき、
太陽の構造に関する入門的な説明から最先端の研究内容まで学びます。
授業を受けた後、きっと太陽を見る目が変わっていることでしょう。
教室となる花山天文台は昭和4年に建てられ、日本でも有数の歴史を誇る天文台です。
過去80年間の天文観測に使われてきた機材が並ぶ教室にて、宇宙への飽くなき探求の歴史、
そしてこれから広大な宇宙に広がっていく人類の豊かな未来に思いを馳せましょう。

【授業の流れ】
(13:30 地下鉄東西線「蹴上駅」1番出口を出た地上に集合)
14:00-15:00 太陽観測と宇宙天気予報に関する講義
15:00-15:30 太陽に関する質問タイム
15:30-17:00 天文台見学
【注意事項】
<集合>
13:30に地下鉄東西線「蹴上駅」1番出口を出た地上に集合し、駅から教室までタクシーで向かいます。一人で乗れば片道600円ですが、こちらを相乗りで割り勘にする予定です。生徒さん同士で相乗りしていただけるよう、スタッフでセットアップします。
なお無料駐車場がございますので、教室まで直接マイカーでお越しいただくことも可能です。
(授業コーディネイター/手塚 太郎)
磯部 洋明 / 京都大学 宇宙総合学研究ユニット 特定助教
1977年 岡山出身。京都大学 宇宙総合学研究ユニット 特定助教。太陽フレアなどの太陽の活動現象を中心に、磁場とプラズマの相互作用に起因する天体活動現象を研究している。また、宇宙総合学研究ユニットの活動を通し、「宇宙」をキーワードに様々な分野の研究者がコラボレートする場を作りたいと考えている。
今回の教室:京都大学 花山天文台
住所:〒607-8471 京都市山科区北花山大峰町
電話:075-581-1235
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願いいたします。授業内容につきましては、京都カラスマ大学までお尋ねください)
【教室までの行き方】
京都市営地下鉄東西線の「蹴上駅」よりタクシー5分、徒歩45分
JR「京都駅」よりタクシー20分
【授業の際の交通手段】
京都市営地下鉄東西線の「蹴上駅」1番出口を出た地上(三条通りの東側)に13:30に集合し、生徒さん同士でタクシーに相乗りして移動します。
会場(花山天文台)には無料駐車場もありますので、マイカーでの参加も可能です。
道順は下記をご参考ください。ただし二輪車は東山ドライブウェイに入ることができません。
道順はこちら
授業は一番奥の大きなドームのある建物(本館)の図書室で行います。
地図を見る
京都大学花山天文台は東山の山頂近くにあり、80年の間、宇宙観測に使われてきました。太陽観測に使われている18cm屈折望遠鏡は99年前に購入されたものですが、現在も学術誌に掲載されるような画像を撮影するために現役で活躍しています。また、いくつかの建物は技術史上の価値があるとされ、みだりに改修できないようになっています。
詳細はこちら
ご存じでしたか?
今年は、ガリレオが望遠鏡で宇宙を初めて観察してから400年のアニバーサリーイヤー。そんな一年の締めくくりに相応しく、2009年最後の授業タイトルは、「太陽観測と宇宙天気予報」でした。
地下鉄蹴上駅からタクシーで山道を登り、砂利道を歩いて見えてきたのが、今回の授業の教室となる花山天文台。建物の格好良さに、しばし感動。偶然にも、今年で80年目を迎えるという花山天文台の教室は、レトロな雰囲気で壁には古い天文学の書籍がずらりと並べられていて、この地で長年研究が行われてきたという歴史を感じさせました。
第一部:太陽観測と宇宙天気予報に関する講義&質問タイム
生徒さんが集まったところで、早速電気を消して、太陽や宇宙の写真や動画を交えながら、授業は行われました。
今回の先生は、太陽の研究をされている京都大学特定助教の磯部先生。太陽の基本的な説明をしていただいた後、講義はいよいよ気になっていた「宇宙天気予報」の話に……。
太陽の表面に見える黒い点は「黒点」といい、周りに比べて温度が低くなっています。
黒点は磁場を帯びていて、その磁場の強さはピップエレキバンと同じぐらい。しかし、黒点自体が地球一つを丸ごと飲み込んでしまうぐらいの大きさなので、その磁力の大きさはとんでもないものになります。
巨大な磁力のエネルギーはしばしば「フレア」と呼ばれる大爆発を引き起こし、その際、宇宙空間に高エネルギーの放射線やガス(プラズマ)が放出されます。
それが宇宙飛行士の体に悪影響を与え、規模によっては、地球に張り巡らされた送電線に大きな電流が流れて、大規模な停電となることもあるそうです(最近起きたニューヨーク大停電は、この影響だといわれているとのこと)。
そのため、太陽フレアを予測すること――つまり「宇宙天気予報」の必要性が増してきているのだそうです。
さらに、まだ因果関係の証明はされていないものの、黒点が少ない時期(黒点は増減する)、つまりフレアが少ない時期は、これまでわかっている地球の寒冷期とほぼ一致するとのこと。
だから、太陽の黒点の活動は、実は地球の寒冷化・温暖化に大きな影響を与えているかもしれないということでした。
太陽が地球に与える影響の大きさにびっくり。大学では、(地球の人間の営みについて研究する)社会学を専攻している私にとっては、なんだか視野が一気に宇宙規模?に広がるような講義でした。
第二部:天文台見学
講義の後は、火山天文台の施設見学へ。まずは、別館と歴史館に2グループに分かれて見学。
別館には、なんと1910年に購入されたザートリウス望遠鏡が。今でも、日本最古の現役望遠鏡として、太陽観測に使われているそうです。
歴史館はもともと子午儀館として使われていた場所で、今は花山天文台創設当時の写真やその時使われていた子午儀(子午線上<南北方向>にのみ向きを移動できるように作られた天体望遠鏡の一種)が展示されています。
その後は太陽館へ。太陽館では、70cmシーロスタット望遠鏡という太陽の日周運動を研究する装置を見学。
そして、最後に本館の45cm屈折望遠鏡を見学。別館の望遠鏡より巨大な望遠鏡は圧巻。現在は、一般向けの観覧会に使われているのですが、望遠鏡を覗ける人数は、抽選の上、天気に左右されるので、実際に天体観測ができるのは運次第との事ですが、宇宙の神秘を観察できたらと思うと……。来年の一般観覧会にはチャレンジしようかな。
地球に住んでいる人間って、太陽や宇宙の動きに比べると、なんてちっぽけなんだろう……
そんなことを思いながら、花山天文台がある山から下に降りてくると、外はすっかり日が暮れて、空には星が広がっていたのでした。
(カカズ・ナリコ&塚本康司)
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定 員 :30人







