京都カラスマ大学

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授業詳細

【文学】

イケズ花咲く古典文学〜なりきり兼好法師。つれづれTweet!〜

2010年05月22日(土) 10時00分 ~ 12時30分    教室:京都教育大学附属京都中学校
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※ 本授業の抽選は2010年5月13日(木)に行います(抽選予約受付は5月13日(木)12時までです)。
※ 抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2010年5月19日(水)24時まで
 先着順でお申し込みを受付いたします。
京都本といえばこの人、エッセイストの入江敦彦先生、ロンドンより2度目の登場です。
教室は、先生の母校、京都教育大学附属京都中学校。
教科書は、1年半前の京都カラスマ大学授業が縁結びとなって誕生した新著『イケズ花咲く古典文学』。
題材は、このなかで26ページに渡って書かれている吉田兼好の『徒然草』。

「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、
 そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」

の、あの徒然草です。
この有名な一文も、入江先生の手にかかればすなわち、

「なーんとなく思いついたこと思いついたままに書いてみよ。他意も悪意もございません。
 しょせんは世捨て人の世迷言(よまよいごと)。
 こんなものにいちいち目くじら立てんといておくれやっしゃ。」(『イケズ花咲く古典文学』より)

と、まるで「さぁ、イケズするぞーっ的戦線布告」(前出)!
しかも、よく考えてみればこの一文、現代人の私たちがブログや ツイッター(Twitter) に
日常のささやかなできごとをつぶやくときの心境を、まるで代弁しているようにも思えるのです。

そこで、古典文学という一般的にニガテ色の強い分野を、入江敦彦先生らしい切り口で、現代的に
鮮やかに解説。講義を受けた上で実際に、みなさんに「現代版徒然草」を書いてみてもらいます。

人気作家・入江敦彦先生による、史上初の「文章教室」という贅沢な本授業。
現代人のブログやツイートは徒然草なのか? という仮説を通して、「古典文学」を学びます。


【授業の流れ】
09:45     受付開始
10:00〜10:15 先生の紹介、本日の趣旨説明
10:15〜10:45 「徒然草」って何?兼好法師ってどんな人?
10:45〜11:00 入江先生による、徒然草的文章の書き方指南
11:00〜11:40 Let’sつれづれTweet!ケータイから徒然草をツイートしてみよう
11:40〜12:15 入江先生によるつれづれTweet評
12:15〜12:30 質疑応答
12:30     解散


【注意事項】
※1:当日、教科書代として、ひとり¥1,470(『イケズ花咲く古典文学』1冊+ちいさなおみやげ)を
   ちょうだいします。できるだけ釣り銭のいらないようにご用意願います。
※2:授業でツイッター(http://twitter.com/)を使います。アカウントをお持ちの方は、携帯電話から
   投稿できるように設定しておいてください。
   携帯電話への入力操作の苦手な方、携帯電話をお持ちでない方は、スタッフがサポートします。
※3:本授業は、出版社「淡交社」のPR授業です。本授業では、写真撮影、記録、ブログアップなど、
   自由に行っていただけます(ほかの生徒さんの迷惑にならないよう、お気をつけください)。
淡交社HPはコチラ


(授業コーディネイター/高橋マキ)

入江 敦彦 / エッセイスト

1961年京都市西陣、髪結いの長男に生まれ機の音に囲まれて育つ。多摩美術大学染織デザイン科卒業。1991年渡英、ロンドン在住。エッセイスト。生粋の京都人ならではの視点と鋭い筆致で京都の深層を描き話題を呼んだ『京都人だけが知っている』シリーズをはじめ、『イケズの構造』『怖いこわい京都、教えます』『京都な暮らし』『京味深々』など。ほかに英国の文化と生活に関する著作も多数。近著に『怖いこわい京都、教えます』(新潮社)、 『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』(洋泉社 新書y)。現在、光文社「BRIO」に『京都人だけが使ってる』を連載中。

今回の教室:京都教育大学附属京都中学校

住所:京都市北区小山南大野町1番地
電話:075-431-7131
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願いいたします。
 授業内容につきましては、京都カラスマ大学までお尋ねください)

最寄り駅:地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」より徒歩8分、あるいは市バス「堀川鞍馬口」より徒歩3分

教室までの行き方:地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」下車、「社会保険京都病院」を左折して、紫明通を西へ、新町通との角。今回の授業では「中学校北棟2階 8C教室」を使います。
地図を見る

HPはこちら

<バリアフリーに関して>
教室はバリアフリー設計です。安心してご来場ください。

レポートタイトル:徒然草=つれづれTweet!?

「キーンコーンカーンコーン」
「起立!」「礼!」「着席!」
学校を卒業して何年経っても身体が覚えているのでしょうか?
チャイムと号令を聞くと全員が自然と立ち上がっていました。

今回の授業は、入江敦彦先生の母校である京都教育大学付属京都中学校の教室で行われました。
先生はもちろん、生徒さんやスタッフも本物の教室に懐かしさを感じていました。
身に覚えがあるのか、今月の目標『授業中に寝ないこと』に見入る生徒さんが続出。
学生にとって永遠の課題なのかもしれません。

学生の頃、『徒然草』は難しくて苦手だと感じていた人は多いのではないでしょうか。しかし、入江先生曰く、『徒然草』は吉田兼好の日常の些細な怒りや喜びを書いたものであり、私たちのブログやツイッターと同じような内容だそうです。兼好も今の私たちのように自分の考えをたくさんの人に伝え、共有したかったのかもしれません。

現代では、ブログやツイッター等で自分の考えや日常の出来事を伝えて、たくさんの人々と共有することが一般的になりました。文章の表現が豊かになれば、更に共有が広がりコミュニケーションを高めることができると入江先生は言います。より共感性の高い文章を作るヒントが『徒然草』には隠されています。入江先生が『徒然草』から読み解いた兼好の書き方の技術を教えていただきました。
これで私たちも兼好法師!?


【入江先生による徒然草的文章の書き方指南】
1)物事を善し悪しではなく、好き嫌いで判断して書く
 物事の善し悪しは、時代とともに揺れ動きます。一方、好きか嫌いかは自分の価値観が軸となっているので、その時代の価値観に左右されることはありません。人々に共感されるかどうかです。価値観の変わらないものを判断基準にしましょう。

2)言い訳をして人のせいにする
 「人のせいにする」と言うと聞こえは良くありませんが、「と、○○さんが言っていた」と入れることで自分の主張をより強くでき、説得力を持たせる効果があります。説得力と知名度は比例するそうです。誰が言っていたか、また、その人が本当に言いそうなことを表現することが自分の主張に説得力を持たせるポイントになります。

3)笑えるものにする(冗談スタイルで)
 笑いは相手の気持ちに楔(くさび)を打ちます。笑いにおいて大切なことは、自分も笑えること。
常に客観性を持って自分の失敗を笑いましょう。但し、自虐ネタはクセになるそうなのでご注意下さい。

4)腹を立てる
 『割れガラス効果』…犯罪の多い町で民家の割れたガラスを少しずつ修理していった結果、町全体の犯罪が減少したという話があります。この『割れガラス効果』は怒りにも期待できるそうです。コンスタントに日常の小さな怒りを表明すれば、大きくなる前に怒りが解消されます。ポイントは、笑えるようにすることです。きつい内容を含む場合は「○○さん曰く」手法を使いましょう。

5)既成概念にとらわれない
 世間一般で言われていることを疑ってみましょう。自分の感想を持つことが大切です。

6)死んだつもりなら何でも言える
 入江先生曰く、自分が死んでいると思えば、守りに入らず言いたいことが言えるそうです。
これはなかなか難しい…!?

7)何事も経験しよう
 兼好は社会的地位の高い人物でした。自分の言いたいことを言うために、守ってきた地位を捨てたのです。兼好は『徒然草』を書くまでに社会で様々な経験をしています。同じことを語っていても実際に経験しているか、していないかで文章の説得力は変わります。あらゆる経験が人生にも文章にも深みを持たせると言っても過言ではありません。

【Let’s つれづれ Tweet!】
 先生からの伝授して頂いたことを活かして「せんとくん」(プラス奈良に関すること)をお題にツイートしました。 

次々とツイートが発表され、笑えるものや共感できるものがたくさん挙がりました。数ある中で入江先生に面白いと思ったものを選んで頂き、ツイート評が行われました。「せんとくん」から何故か上京区のキャラクター「かみぎゅうくん」まで話が広がり、情報が情報を呼ぶ面白さを実感しました。

最後の質疑応答タイムで、生徒さんから「日々忙しい中で、自分が感じたことを伝えるのは難しい」という声がありました。確かに日常の中で、自分の感情と向き合わずに流してしまうことが多いように思います。対する先生の答えは、「小さなことに目くじらを立てよう」ということでした。つまり、常に何かを感じていようということです。私たちが感じやすいのは、怒り等のネガティブな感情であり、たくさんの人に伝えて共感を得ることで自分の中の怒りを解消させようというのです。ネガティブなことでも今回教えて頂いたようにユーモアを交えて客観的に伝えれば、自分自身も読んだ人も楽しめます。入江先生の授業を通して、今まで難しいと思っていた感じたことを感じたままに伝えることの面白さを知りました。

みなさんも、つれづれなるままにTweetしてみませんか?

(ボランティアスタッフ ツル)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【文学】
定 員 :50人
参加対象:どなたでも